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「脱炭素」勉強ブログ Vol.4

2021/11/22

省エネプラスがお届けする「脱炭素」情報

              第4回 SDGs・ESGとの関連性                

前回までに「脱炭素」という取り組みが
なぜ世界の時流になってきたのかを改めて学んできました。
また、この1~2年でSDGsという言葉をよく見聞きするようになったかと思います。
我々企業にとってもSDGsを無視して活動を続けていく事は
もはや困難な選択になってきているとさえ思います。

「脱炭素」という流れは今後さらに加速していきますが、
今回は2030年までの大きな時流である
「SDGs」や「ESG」との関係性を深堀していきたいと思います。

 改めて「SDGs」とは 
2030年までに持続可能でより良い世界を目指す「国際目標」。
政府だけではなく、世界中でヒアリングを行い世界で合意した目標です。
貧困や飢餓や暴力を撲滅し、地球環境を壊さずに経済を持続可能な形で発展させ、
人権が守られている世界を実現することを目指しています。

17のゴールと169のターゲット、244の指標から構成され、
地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っている。
特に7.13に関しては脱炭素と関連性が深いゴールとなっています。



 

「ESG」とは 
ESGとは環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取って作られた言葉です。
気候変動問題や人権問題などの世界的な社会課題が顕在化している中、
企業が長期的成長を目指すうえで配慮すべき指標となっており、
企業価値の評価の要素としても重要度が増しています。
今や上場企業では当たり前になっているESG経営。
財務情報だけでなく、非財務情報の強化を行うことが
企業評価において投資家や消費者からも選ばれ、社会の持続的成長に繋がっていく
ものと考えられています。
特に脱炭素は「Environment」との関りが深くなっています。



SDGsとESGの違いと関連性 
SDGsとESGは世界の諸問題の改善・解決のために国連から生まれた
目標・考え方という点では共通しています。
SDGsは国連や各国政府、あらゆる企業、すべての人が取り組むべきものとされているのに対し、
ESGは企業経営において取り組む課題であり民間企業や投資家が中心となっているのが違いです。
しかしSDGsは民間企業を課題解決の担い手として位置付けているため、SDGsが設定する目標を事業機会として活かす企業は増えています。ある調査では4社に1社がSDGsを意識した企業活動に取り組んでおり、SDGsへの反応は企業の社会的評価を向上させる手段としても今後さらに必要になってくると言えるでしょう。



SDGsやESGへの取り組みは今後の企業活動において切っても切り離せないものになっています。地球全体で抱える課題に対し、対岸の火事的な向き合い方では社会的評価の向上は望めない世の中になっているのです。                                                  SDGsが世界的に浸透していくなかで、中小企業もそういった視点でみられる機会が増えてきます。地球温暖化対策や脱炭素への取り組みは、より魅力的な企業づくりや社会的評価を向上し、人材確保や消費者から選ばれるためにも必要な時流となっているのです。
  
次回:これから「脱炭素」はどう進む?日本の方針と政策は?①を予定。